| 日光街道の文化歩いて伝えたい 日光唯一の茶道具師・足立さん |
| 道具背に日本橋まで 15日出発沿道の小学校、首長訪問 |
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| 「日光街道が生んだ文化や伝統工芸を街道沿いの子供たちに伝えたい」。伝統工芸の後継者不足と日光街道衰退の現状を理解してもらおうと上鉢石町の茶道具師足立勝晃さん(63)が15日、「日光街道行脚」に旅立つ。山内の表参道を出発点に、街道沿いの小学校などで匠の技術を伝え、通過する市町の首長に「街道復興」を訴えながら、徒歩で東京・日本橋を目指す。 足立さんは日光伝統工芸協議会会員で、竹製の花入れや、香を入れる「香合(こうごう)」といった茶道具の製作、販売を手掛けている。現在、日光市内の茶道具師は足立さんただ一人となってしまった。 今回の計画は七月中旬、街道を通じたまちづくりを提唱する埼玉県草加市の市民団体「夢街道」の事務局員が、偶然足立さんの工房を訪れたのがきっかけだった。「街道沿いから、物をつくる人が消えたのはなぜか」などと意見を交わすうちに意気投合。足立さんが「私が、江戸時代さながらに歩いて伝統工芸をアピールしてきます」と”伝道師”役を買って出た。 計画では、足立さんはカンナ、ノミなど道具一式と材料を背負い、十五日に出発。十二日間の日程で、日本橋までの約百四十二キロを一人で歩く。「夢街道」の働きかけでで現在、石橋の老人ホームと埼玉の三小学校への訪問が決まっており、足立さんが木の削り方や竹とんぼの作り方などを指導する。本県内の小中学校にも協力を呼び掛けている。 また、通過する約二十市長の首長に、街道の現状や問題点などを報告し、「街道復興」を訴える予定だ。 足立さんは、「自分でつくる感動、楽しさが子供たちの思い出に記憶され、工芸のノウハウが次世代に引き継がれれば」とし、「夢街道」の菅野正敏事務局長(52)は「川の下流の水が汚いのは上流にも問題があるわけで、街道も一緒。今回の足立さんの挑戦で、街道沿いに住む人々の意識が変ってくれれば」と期待を寄せている。 |
| 下野新聞2000年10月7日(土) |
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