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護摩供(輪王寺・護法天堂)
 暗い堂内に、音をたてて火柱が立ち上がる。
 火は、原始の昔から、祈りと畏怖の対象だった。何物も近づけないその勢い、闇をなぎ払う明るさは、生命の根源と同時にすべてを消滅へと向かわせる力の象徴でもある。
 智恵の火で煩悩の薪を焚く・・・密教の奥義を現すこの護摩供は、極楽と地獄の二相を垣間みせてくれる。