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露の並木道
露の流れは、過ぎ並木を無時間の迷路に変えた。杉の樹皮から放たれる強い臭
いと、霧の湿った指先だけが、かすんでいく感触の先端にからみつく。
ふりあおぐと、頭上には影と、あえかな光の交錯がどこまでも続く。
迷路のむこうから車輪のきしみが聴こえ、現実世界の光がとどいた。