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湯元・温泉寺の秋
 晩秋の風に追われて、奥日光の北に迷い込むと、黄金色の里がある。
 淡く濃く、織り出されるつづれ織りに果てはない。江戸時代から湯治客をあつめたというこの
名湯の里は、きっと踏み込んだ者から帰路の記憶を消し去ったに違いない。