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灯篭
 大猷院の境内の一角を、この異形の群が占めている。
 明かりをともす本来の役割は、永い歳月の堆積にいつしか埋もれさった
ものか。もの云わぬ編笠の武士のように立つ灯篭の間には、鬼気にも似
た気配が漂う。