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流鏑馬
 息づまるような静寂を、馬の蹄が裂いた。馬上から放たれた鏑矢が空を切り、的に当たると、拍手と歓声が杉並木の参道からまき起る。
 五月十七日、新緑に包まれた下新道で行われるやぶさめは、鎌倉武士以来の伝統礼法を受継ぐ神事である。 やぶさめの家元・小笠原一門の参加のもと、武者たちは果敢と華麗を競い合う。