光陽電気株式会社 代表取締役 河 野 康 氏スピーカーの名人は、終戦後まもなく満州から引き揚げられ、NHKに勤務されていた経験から神田で電気店を開業、時代の変遷とともに秋葉原でオーディオショップを開業、60年間の老舗の音作りはオーディオの業界では有名です。 ![]() 音響メーカの人たちも良く相談にやってきて新製品開発のアイディアを河野さんから聞いていきます。マニアの中では、名人の名を知らぬものはないほどで、さらに音楽には造形が深く、長年の理論的な積み上げて醸成されたスピーカーの音は従来の音を超越し、まざまざと現実の音に甦らせてくれ、これ以上の生演奏に近い音を再現するスピーカも稀有です。 毎日、秋葉原の会社内のリスニングルームでの手作り作業は、コイルやコンデンサー、スピカユニット等をこつこつと組み上げ、世の人々に至福を与えてくれます。 |
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![]() 東京都千代田区外神田1-15-16秋葉原駅前ラジオ会館2F |
音場再生の革命!!3次元立体音場 この方式は、音楽専用ステレオ又はモノーラルソースに含まれている、音場感(臨場感)の情報を3次元立体化するで、映画等の効果音再生用多チャンネル、サラウンド方式とは異なるものです。 ステレオ録音された音響エネルギーには、左右の拡がり感(X軸)、奥行感(Y軸)、上下感(Z軸)の融合によって、3次元立体音場が形成されているものと思われます。 従って、この立体音場を再生する為には、スピーカーの構造を、単一指向特性を持ったものから、(X、Y、Z)軸の指向性を持ったスピーカーに変更する必要があります。 ・部屋一杯に拡がる拡がり感・奥行感・上下感はスピーカの存在感を全く感じさせません ・音像が音場内に尖鋭に定位します ・音像の前後・左右・上下等の距離感の「ダンゴ」状態を解消してくれます ・縦軸(Z軸)上の倍音成分の時間差再現が可能になります ・聴覚上の音圧レベルは単一指向性形スピーカーの3乗に比例します オーディオ&ビジュアル・体験リポート体験リポート9光陽電気・3次元立体音場スピーカー・NDR−167W この感動的3次元立体再生は「響き」の解像力も高い 麻倉怜士 大メーカーではやれないことをやる 秋葉原の光陽電気といえば、わが国での立体音場再生運動の嚆矢ともいえるショップで、オリジナリティ溢れたNDR方式3次元立体音場スピーカーをどんどん開発し、熱心なファンを獲得している。それは、まさにアマチュアリズムの醍醐味といっていい。大メーカーができないこと、やりたくてもやれないこと、気付かずに見過こしていることを、どんとん提案して実行できる身軽さが、楽しい。河野社長が音場再生に取り組んだのは、20年も前のことという。その当時は、筆者もよく呼ばれて光陽電気に出入りしていた。ちょっと前、河野社長から”久し振りに電話があった。最新のNDRI67Wという音場スピーカーシステムをつくったから聴きにきませんかというわけで、久し振りに参上。 音場はリッチで楽器の位置関係も明確 それは前面、側面、背面にユニット群をまとった、まさに″全身ユニット″とでもいえるスピーカーだった.こんな面倒な工作は、規格部材をアセンブルするだけのメーカーの大量生産体制では、とてもできやしないだろう。音が流れ出すと不思議な感覚にとらわれた。きわめて音場がリッチなのに、音像がしっかりと定位し、その位置関係がリスニングポジションで、手にとるようにわかるのである。「それは、高さ方向の音場が再現されるからではないでしょうか」と開発者の河野社長は解説する。これまでのスピーカーシステムは前方だけに音が輻射される「単一指向性」のものだったが、NDRは「ノン・ダイレクション」―つまり「無指向性」に音が出る。 といっても、それはむやみやたらに、360度全方向に広がるというイメージでは、ない。左右2つのスピーカーの間を中心に広い音場が確保されるのだ。音の指向性として左右の広がりのX軸、奥行き方向のY軸だけでなく、垂直のZ軸が形成されているのが、このスピーカーシステムの最大の特徴だ。そのために、高さ方向の音場が再現され、その結果として、自然で誇張感のない、濃密で立体的な音場となるのである。「ちょうど、音場は三角錘のような形になるんです。その頂点が音場の中心です。」 ピアノの臨場感には感動 いろいろなソースを聴かせてもらったが、なかでも感動したのがピアノ演奏 その臨場感の素晴らしかったこと。響きはこってりと、たっぷりとしているのだが、ピアノの音色はきわめて明晰なのだ。このシステムでは「響き」の解像力がひじょうに高い。打鍵し、ハンマーがピアノ線を叩く、する直接音が発せられ、同時に密度の高い音の粗々が間接音の響きとなって空間に広がる様子が、リアルに分かるのだ。直接音と間接音のバランスが絶妙だ。適切な響きというものがいかに音楽再生に必要か、しかも、それがDSPで無理に作り出したような人工的な響きではなく、CDが収録コンテンツの中に所蔵している、もともとの響き成分を、隠さずに表に出してあげるというのが―3軸構造動作の面白さである。これが従来からのお馴染みの゛単一指向性"のスピーカーだと、響き成分は奥ゆかしく、直接音の後ろに隠れっぱなしになるが、それが前面にのし出てくるというのが、このスピーカーの愉快なところ。しかも、そのたたずまいは実にナチュラルである。 音像がきわめて明解なのも、このシステムの特徴だが、これは「芸大の音楽の先生に試作のスピーカーを聞いてもらったら、歌手が前を向いて歌っていないというんですよ。それで、いかに口を前に向けて歌うかにたいへん苦心しました」という成果だ。 AV用としても映画のサラウンド音声の音場再現も実に生々しい。 正面に装備されるは、ウーハーはフォステクスの16センチ・ユニット、FF―65Kを2個使用。 ツィーターはオンキョーのドーム型TW―374A。斜めになったサイドバッフルにフォステクスの有名なFE―103が二発。背面にフォステクスのドロンコーン、FE16DUKがひとつ。 これは開口部の面積が調整できるようになっており、壁との距離によって、狭い時は、口を小さく、広く開いている時は大きくする。部屋と設置の状態に応じて低音をコントロールできるのは、さすが、ベテランの河野社長らしい親切な気配りだ。 能率は98dbだから、アンプを選ばないのも使いやすい。 「雑誌A&V village」に掲載 http://iijnet.or.jp/COSMO/ |
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