| 竹とんぼで職人技伝授 |
| 伝統工芸茶道具師足立さんが加須南小訪問 |
伝統工芸の後継董不壷や地域をつなぐ街道の魅力を再常識してもらおうと、栃木県日光から東京日本橋までの日光街道を徒歩で旅している伝統工芸茶道具師、足立勝晃さん(六三〕=日光市在住=が二十日、加須市立南小学校(丸山網男校長、児童数四百二十四人)を訪れ、竹とんぼ作りを通して匠(たくみ)の技を全校児童に披露した.足立さんは今後も希望する街道沿いの小学校などに立ち寄りながら、日本橋を目指す。日光街道で「匠の旅」 足立さんは日光市内に残つた唯一の伝統工芸茶道具師。今回の街道行脚は「後継者不足にあえぐ伝統工芸界の現状を訴えたい.また、街道沿いから物を作る人がいなくなり、街道そのものも単なる車の道になってしまった。人々の往来で交流が広がる街道の魅力を伝えたい」という思いにかられ計画した。 今月十五日、工具一式を背負って日光を出発、街道を通じたまちづくりを推進している草加市の市民団体「夢街道」 (菅野正敏事務局長)の協力を得ながら「匠の旅」を続けている。計画では十二日間の日程で栃木、茨城、埼玉を通って日本橋までつながる日光街道約百四十`を歩く。その途中の学校訪問は子供との交流とともに、竹とんぽ作りを通してものづくりの楽しさを知ってもらうのが目的だ。 同校を訪れた足立さんは体育館で、持参した専門の小刀やノコギリを使って竹とんばを作りながら、職人の技術を子供たちに伝授した。「何でも基礎が大切。学校でも先生の言うことを聞くんだぞ」「今度みんなで竹とんば大会をやろうな」などと孫に語りかけるような足立さんのしゃペり口に子供たちは引き込まれ、出来あがった竹とんばが高く舞い上がると、歓声を上げて大喜び。その後はみんなで竹とんば飛ばしに夢中になっていた。 六年生の原和樹君は「全身を使って、竹とんぽを作っていることを初めて知った。こういう伝統工芸を大切にしていきたい」。丸山校長は「子供たちは足立さんの真っ直ぐな人柄に触れながら、伝統工芸の美しさや人間の創造力のすばらしさを学んだのではないか」と話していた。 足立さんは今後、二十一日の草加まつりに立ち寄るほか、宮代町や杉戸町、幸手市内の小学校を訪れ、子供たちに竹とんぼ作りを教えていく予定。 |
| 埼玉新聞2000年10月21日(土)掲載 |